令和4年度 近畿大学 卒業式の講演に、元サッカー日本代表 本田圭佑さんがゲストとして登壇しました。現役時代から数多くの実績と名言を残してきた本田圭佑さんですが、今回の登壇でも説得力と愛情あふれるエールがありましたので、紹介したいと思います。
①欲望を解放しろ、限界を決めるな
『皆さんは道徳感があって、どういう空気を読まないといけないのか、僕が見てきた世代の中でもトップクラスに理解しています。一方で、その賢さや常識が、夢を持つことの足かせになっていると思います。
子供の頃はあったはずなんです、サッカー習い始めた時、勉強をやり始めた時、芸能人になりたい、女優になりたい、将来アメリカ行ってハリウッドスターになりたい、学者になりたい、色んなことあったと思うんですけど、徐々に欲望を抑えつけているように、若い人を見ていると感じます。「言ったことできひんかったくせにまた言ってる」って言われるのが嫌になって怖くなって人間関係が壊れるのも怖いから、だんだん知らん間にね、欲望を抑えつけています。
「限界を決めずに欲望を解放しろ」と、自分がどうなりたいのかをしっかり聞いて耳を傾けて周りで邪魔をしてくる人に耳を傾けずに、自分と対話してみてください。第一ステップとして自分の目標とか夢とかこうなりたいっていうことが見えてくるんじゃないかと思います。』
② 環境にこだわれ
『ものすごく簡単なことですが、意外にやらないことです。「環境にこだわれ」ということです。例えば世界一のサッカー選手になりたいとなったときは、サッカーのレベルが上がる環境に身を置くことがいわゆるベストな訳です。目標が決まり夢を持てば、そのために必要なことって皆さん分かってるんですけど、成果が出せない人とか夢を叶えられない人の多くは、その環境にこだわっていない。環境にこだわらない状況で、めちゃくちゃ頑張ってるんです。
ありません?そういう経験、僕もあります。環境のこだわりが甘いんです、その状態はもっと伸びる場所をもっとその才能がいかされる場所があるはずで、夢に近づくスピードをもっと加速させる場所があるはずなんです。
卒業までは生まれた場所、親、選べなかったですよね、だいたい既定路線です。日本に生まれて近畿大学出て、既定路線です。僕が信じているのはこの環境なんですよ。誰と会う、毎日何を見る、五感が最高の習慣を作ってくれるはず。だからサッカーでいうと、全く環境でない場所で、自分なりにどんだけ一生懸命練習しているつもりでも、全国大会に行ったら化け物達がいっぱいいた、なんてことが皆さんの経験にもあると思いますが、まさにそれが僕が言ってる「環境にこだわる」ということです。
一方で環境を身につけて良い習慣ができたら、まわりから「凄いですよね、それどうやってるんですか」って言われても「え?当たり前のことなんやけど」いうことがよくあります。ブラジルで生まれて、サッカー上手くて、ブラジル代表になってこのパターンはそれです。既にいい環境にいる人、目標と結びついている人はラッキーです。でもそうじゃない人が多くいると思いますなので、二つ目は環境にこだわってほしい。』
③いつかは死ぬ、生きたいように生きろ
『この言葉は、僕がどんなに追い込まれても「ま、なんとかなるやろう」と楽観的にポジティブに、今日まで何とか楽しく生きているすごく大事な考え方だと思っています。皆さんも夢が叶うとは限らないですよね。その時に挫折することは今後たくさんあると思うんですけど、どうせ死にます人は。この真理だけは、まだ人類多分何百年後も到達できないんじゃないかと。
どうせ死ぬんでやりたいようにやってください。悩んだ時には、この言葉に一旦戻ってもらえると、しょうもない悩みが吹き飛びます。皆さんが今後大きな夢に向かって歩んで悩む時におそらく少しはこの言葉が助けになるんではないかなと思っています。』
以上、約15分ほどのスピーチでした。
世界No.1のサッカー選手・W杯優勝を目標に、ACミランをはじめ世界各国で環境をかえながら突き進んできた本田圭佑さんの言葉は、とても説得力がありますよね。
①限界を決めるな
②環境にこだわれ
③いつか死ぬ
自身も、本田圭佑さんの言葉を力に、いま希望をもって取り組んでいることを頑張ろうと強く思いました。
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